ホーチミンの高床式住居

ホーチミンの高床式住居 ホー・チ・ミンが暮らしていた住居跡である。ベトナムの最高権力者とはとても思えないような質素な住居であり、彼の私欲のない崇高な人柄を感じた。また、住居の周りにはリンゴの木などが植えられており、お腹を空かせた子供たちがいつでも食べられるようにと、本人が植えるように指示したと言われている。 この高床式住居は、フランスで建築を学んだベトナム人グエン・ヴァン・ニンにより設計されたもので、ベトナムの伝統的な建築方法とフランスのモダンな様式を組み入れたシンプルで独創的な建築になっています。ホーチミンは建築家を オフィスに招き、家のデザインについて話し合いました。一人で住むのに充分なスペースであること 高級な材木は使用しないこと、階段も同時に二人歩けるほ どの幅で充分であることなど、華美になることを嫌いました。建設が完了した年月日が、建物の正面に<17.5.1958>とあります。ホーチミンの誕生日は5月19日ですから、誕生日に間に合うようにこの新しい住居は建てられたのです。 高床式ですから、1階には壁がなく、広いスペースに大きなテーブルセットが置いてあります。来客を迎えたり、またミーティングルームとして使用しました。隅には当時使われていた電話が3台とヘルメットが当時のまま残されています。風通しがよいのでしょう、会議や来客がない時には、横になれる籐の長いすが隅においてあります。また、観賞用の水槽も当時からありました。 外側の階段から2階に上がります。これはホーチミンの死後取り付けられたもので、その年月日が階段の脇に<15.2.1977>と書かれています。 2階には書斎と寝室の2部屋があるだけで、どちらも質素な印象を受けます。風通しをよくするためか、2部屋とも両側に窓が取り付けられています。また、出入口の扉がやはり両面にあり、どちらからも張り巡らされた廊下に出ることができる設計になっています。また夏の日除け対策として両階共に竹の簾で覆われています

 
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